“ちょうえつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
超越100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべての世間的な名利とか名声とかいうものから超越ちょうえつしていなければならぬという意味なのである。
遁走 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
たとえば油画あぶらえを始めた時にも、彼女の夢中になりさ加減は家族中の予想を超越ちょうえつしていた。彼女は華奢きゃしゃな画の具箱を小脇こわきに、篤介と同じ研究所へ毎日せっせとかよい出した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と堀尾君はいつもと違って、見識けんしき超越ちょうえつしていた。明日は一日支度で忙しい。夜分は同郷の先輩岡村さんを訪れる。して見ると、今晩で当分お別れになる。但し明後日あさっては日曜だ。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)