“ちゅうぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
中分50.0%
籕文50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この村のひらかれたことを証するのみならず、後日領家と地頭との間に収納に関する諍訟があって、当時最も普通なる和与わよ手段により、双方の間に下地したじ中分ちゅうぶんして
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その押問答の末は下地したじ中分ちゅうぶんと言って、これだけは地頭にやるから残りは手を出さぬようにしてくれということに帰着し、以前一つの開墾地であったものが二つに割かれた。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
総領の衰微はすなわち庶子しょしの分立で、分割相続は日本の国風であったゆえに、家督の制度は久しく存続することが困難であった。この間にまた領主と地頭との論諍はしばしば下地したじ中分ちゅうぶんを促した。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今、西村先生ここに論及せざるものは、けだしこれを目睫もくしょうしっするものならん。およそ人の万物に霊たるは、その思慮考按こうあんのあるゆえんなり。これをもってよく古代の籕文ちゅうぶんを読み、磨滅の篆字てんじを解す。
平仮名の説 (新字新仮名) / 清水卯三郎(著)