“ちなまぐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
血腥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたりの凄寥せいりょうとした夜気が、血腥ちなまぐさくドロドロとよどんだ。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
江戸の眞中に田圃のあつた時代、この邊一帶を大根畠と言つた頃の三組町には、隨分藪も草原もあり、夜分は血腥ちなまぐさい事があつても不思議のない場所でした。
あたりの大地、あたりの草、すべてが朱く泥んこになって、吐き気を催すような血腥ちなまぐさいものがみなぎると、それまで支えていた牢人たちも、とうとうたのむ助勢を待ちきれなくなって
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)