“だれかれ”の漢字の書き方と例文
語句割合
誰彼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんや、あれが馬鹿野郎いうのかいな。」と一人が、ひひと笑うと、連れて誰彼だれかれがまたどっとはやし立てた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
ある時は同宿の誰彼だれかれの可愛らしい子供達をのせては、彼の少年時代の「風と波と」の唱歌を、声高らかに歌いながら、鏡の様な水面に、サッサッとオールを入れた。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
暮方より同じ漁師仲間の誰彼だれかれ寄り集いて、端午の祝酒に酔うて唄う者、踊る者、はねる者、根太も踏抜かんばかりなる騒ぎに紛れて、そつみぎわに抜出でたる若き男女あり。
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)