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たもとどけい
ふりがな文庫
“たもとどけい”の漢字の書き方と例文
語句
割合
袂時計
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袂時計
(逆引き)
指頭
(
しとう
)
に触れるピンピンいう音が、秒を刻む
袂時計
(
たもとどけい
)
の音と
錯綜
(
さくそう
)
して、彼の耳に異様な節奏を伝えた。それでも彼は我慢して、するだけの仕事を外でした。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は服薬の時間を計るため、客の前も
憚
(
はば
)
からず常に
袂時計
(
たもとどけい
)
を
座蒲団
(
ざぶとん
)
の
傍
(
わき
)
に置く
癖
(
くせ
)
をもっていた。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
括
(
くく
)
り
枕
(
まくら
)
のしたから、
袂時計
(
たもとどけい
)
を出して見ると、一時十分過ぎである。再び枕の下へ押し込んで考え出した。よもや
化物
(
ばけもの
)
ではあるまい。化物でなければ人間で、人間とすれば女だ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
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