“たにかぜ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渓風50.0%
谷風50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
莚の上に坐らせられた男は汚れた破れた着物を着て顔には髭が延びて頭髪かみのけの長い痩せた男だ。悪者は強盗であって、捕われた男はんでも猟師か何かであるらしい。山奥で吹く渓風たにかぜが身に浸みる。
捕われ人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、谷風たにかぜに、むべのつるが、むなしくえだにぎったまま夕空ゆうぞらになびいている姿すがたをながめながら、どうか、このつぎのはるまでに、むべも、かえでも、もっとふとく、つよくなるようにといって
谷間のしじゅうから (新字新仮名) / 小川未明(著)