“たけじま”の漢字の書き方と例文
語句割合
多景島100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長浜から竹生島ちくぶじまへ渡って、一世一代の琵琶を奉納せんと志したが、どう間違ってか、竹生島ならぬ多景島たけじま(竹島)に漂着してしまいました。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
どれが有名な竹生島ちくぶじまで、どれが沖ノ島で、どれが多景島たけじまだか、その辺の知識は皆目かいもくめくらなんですから、米友の風景観には、さっぱり内容がありません。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
多景島たけじまいおりに行いすましていた弁信は、全く落着かない心で、安祥あんじょうの座から立ち上りました。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この前のが多景島たけじまで、向うに見えるのが竹生島ちくぶじまだ——ずっと向うのはての山々が比良ひら比叡ひえい——それから北につづいて愛宕あたごの山から若狭わかさ越前えちぜんに通ずる——それからまた南へ眼をめぐらすと
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)