“たくえつ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
卓越	60.0%
宅悦	40.0%

卓越

そういって青竜王ならぬ一郎は、卓越（たくえつ）した手腕（しゅわん）を自（みずか）ら惜し気もなく捨ててしまった。

恐怖の口笛 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)

ぜひそうなることを僕は心から祈る者である。僕は、近き将来に於て、卓越（たくえつ）した科学小説家の著（あらわ）すところの数多くの勝れた科学小説を楽しく炉辺（ろへん）に読み耽（ふけ）る日の来ることを信じて疑わない。

『地球盗難』の作者の言葉 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)

宅悦

それゆえ、もしその当時に、お岩や伊右衛門（いえもん）はまだしものこと、せめて宅悦（たくえつ）の顔にでも接していたならば、作者が童心にうけた傷は、さらにより以上深かったろうと思われる。

人魚謎お岩殺し (新字新仮名) ／ 小栗虫太郎(著)

宅悦（たくえつ）の家では、藤八五文の直助が、奥まった室（へや）でいらいらしていた。

南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) ／ 田中貢太郎(著)