“たかいびき”の漢字の書き方と例文
語句割合
高鼾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へエ——、昨夜此處に居たのは、私と、この吉三郎だけで——、朝から飮み續けて、日の暮れる頃はもう高鼾たかいびきでした、何にも存じませんよ」
それとは反対に、宅助は、冷酒ひやんで、五、六杯も盗み飲みをした揚句、いつか、裏土間のわらの上へ、高鼾たかいびきをかいて居眠ってしまった様子。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
銀之助は直にもう高鼾たかいびき。どんなに丑松は傍に枕を並べて居る友達の寝顔を熟視みまもつて、その平穏おだやかな、安静しづか睡眠ねむりを羨んだらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)