“そすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
疏水83.3%
楚水16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土佐郡とさぐん布師田ぬのしだの生れで、もと兼山の小姓であったが、兼山が藩のために各地に土木事業を興して、不毛の地を開墾したり疏水そすいを通じたりする時には、いつも其の傍にいたので
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
十年位前だったかに、大津から疏水そすい下りをしたことがあったが、その折に見た山科の青葉は心にみて忘れられなかったので、わたしはあの辺をぶらぶら歩いてみたいとおもった。
田舎がえり (新字新仮名) / 林芙美子(著)
わたくしは楚水そすいの者でございますが、思わぬ禍いに逢いまして、命も朝夕ちょうせきに迫って居ります。あなたでなければお救い下さることは叶いません。
ある時二人は城下はずれ等覚寺とうかくじという寺へ親の使に行った。これは藩主の菩提寺ぼだいじで、そこにいる楚水そすいという坊さんが、二人の親とは昵近じっこんなので、用の手紙を、この楚水さんに渡しに行ったのである。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)