“そぎいた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枌板50.0%
剥板50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これにはんして釜無川かまなしかわの岸にちかい信州境しんしゅうざかいの農家は、枌板そぎいたをもって葺くものだから、東の郡内やそのつづきにくらべると、屋根がずっとひらたくなっているのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
以前の枌板そぎいたの大きな型のものはなくなって、寸法のごくみじかいこけら板というものを、たくさん用いることになったのである。コケラというのはうおなどのうろこのことであったらしい。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
油で濁った半台はんだいの水の中に、さまざまの魚類の死骸しがいや切りそいだその肉片、くしざしにした日干しの貝類を並べて、一つ一つに値段を書いた付木つけぎ剥板そぎいたをばその間にさしてあるが、いずれを見ても
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)