“そうりょうむすこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
惣領息子50.0%
総領息子50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とお母さんがたしなめた。芳夫さんはさと惣領息子そうりょうむすこだ。学生時代から家へはくやって来るので、殊に遠慮のない間柄になっている。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「あの惣領息子そうりょうむすこが、岸一きしいちさんといって、社会局の事務員をしていたのが、いまの話では、立川飛行聯隊へ召集されたんですって」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
けれど、かんじんな総領息子そうりょうむすこの清盛がまた、このとおり、どこか毛いろ違いにできている。困った家族だと、感傷になれば、限りもなく厄介な人間同士の寄り合いだった。
その総領息子そうりょうむすこの自分もまた医者、というようないい加減な気持で医専に入学したのではなく、さすがに、はるばる海を越えてやって来た人には、やっぱりそれだけの、深い事情と
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)