“せめつづみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
攻鼓66.7%
攻皷33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外では雨にまじる風の音、稲荷いなりの滝の音が遠く攻鼓せめつづみのように響いて来る。と、その中に人のいびき
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
真先に進んだ義経も、この一斉攻撃に、楯や鎧にも矢が当り、射すくめられて、さすがにすこしひるんでいた。この様子に、平家方は攻鼓せめつづみをたたいて、味方の勝ちじゃと喜びの鬨をあげた。
ごまめの目ほどの真珠を附けたる指環をだに、この幾歳いくとせ念懸ねんがくれどもいまだ容易に許されざる娘の胸は、たちまち或事を思ひ浮べて攻皷せめつづみの如くとどろけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)