“ずぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
図抜50.0%
頭抜41.7%
出抜8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
転席の余地がないので、不便な姿勢と図抜ずぬけた大声を忍ばなければならなかった二人の云う事は一々津田に聴こえた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
近く空をかぎって、頭抜ずぬけている、「あの山の頂を踏んだ」という誇が、人々の顔にまざまざと読まれた。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
数えて九軒目に至ったら、さしもに長い宿しゅくはとうとうおしまいになり掛けて、もう一町も行けば宿外しゅくはずれへ出抜ずぬけそうである。はなはだ心細かった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)