“ずいじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
随身100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ひろはゞ消えなむとにや、これもけしかるわざかな」と随身ずいじんの男に祝儀しゅうぎをおつかわしになったりした院の御様子はどこか江戸の通人つうじんに似たようなふしもあるではないか。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
随身ずいじんたちががやがやというのをかおるは制して、だれかとあとから来る一行を尋ねさせてみると、妙ななまり声で
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
毛革の肩かけを随身ずいじんにわたして車箱しゃそうのうちへかくさせ、美しくゆい上げたるこがね色の髪と、まばゆきまで白きえりとをあらわして、車のとびら開きし剣おびたる殿守とのもりをかえりみもせで入りしあとにて
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)