“すみれいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
菫色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その前には連判状、その前には硯箱、煙っているのは香炉の煙り、照っているのは菫色すみれいろ燈火ともしび、いずれも愛情を誘う道具!
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
海には白帆が、その上には菫色すみれいろの雲が、じつと動かずにゐた。そこら一めんに陽炎かげろふがもえ、路のふちにはたんぽぽが、黄金こがねのおあしのやうに落ちてゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
菫色すみれいろの横封筒……いや、どうも、その癖、言う事は古い。(いい加減に常盤御前ときわごぜんが身のためだ。)とこうです。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)