“すばなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素話80.0%
素噺20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐野さんが来るのを傍輩がかれこれ云っても、これも生帳面きちょうめん素話すばなしをして帰るに極まっている。
心中 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それより素話すばなしになりましてからはさわむらさき粟田口あわだぐち)についでは此の業平文治でございます。その新作の都度つどわたくしどもにも多少相談もありましたが、その作意の力には毎度ながら敬服して居ります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ニコニコ愛敬たっぷりに上がっていった師匠の圓生が、なんと今夜最終に圓朝自身鳴物や道具を遣って演るはずの「小烏丸」をそっくりそのまま丸ごかしに素噺すばなしとして喋ってしまったからだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)