“じゅんしゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
巡錫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東福寺を出て諸国を巡錫じゅんしゃくし、乞われて、しばらく駿府すんぷの家人の第宅ていたくにいたが、義元の死後、内政ぶりもおもしろくないし、禅語に耳をかす者などは稀れなので、いつの頃か、そこを去り
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巡錫じゅんしゃくの打ち合せなどを済ましたあと、しばらく雑談をしているうちに、老師から縁切寺えんきりでら由来ゆらいやら、時頼夫人の開基かいきの事やら、どうしてそんな尼寺へ住むようになった訳やら、いろいろ聞いた。
初秋の一日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ホ……それはまたにわかな、急に、ご巡錫じゅんしゃくでも思い立たれて」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)