“じゅずや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
数珠屋50.0%
珠数屋50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また狭い坂を下りると間もなく、観音様の横手の門へ出ます。その辺にはお数珠屋じゅずやが並んでいたようです。まず第一にお参りをしようとお母様にいわれて、十八間じゅうはちけんというお堂へ上ります。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
種彦を先に種員と仙果は雷門を這入はいって足早に立並ぶ数珠屋じゅずやの店先を通過とおりす二十軒茶屋にじっけんぢゃやの前を歩いて行ったが、いつも五月蠅うるさいほどに客を呼ぶ女どもはやがて仁王門を這入った楊子店ようじみせも同じ事で
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いつか浅草寺せんそうじの境内で、敷石の辺から数珠屋じゅずやが並んでいます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
死んだ妹のおもかげに立つ撥屋ばちやの店、もんじ焼の道具だの、せがんでたった一度飼ってもらった犬の首輪だのを買った金物屋の店……人形屋だの、珠数屋じゅずやだの
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
珠数屋じゅずやの大尽がお通りじゃねえか! 所司代様だっても関白様だっても、お大尽にゃ一目おく程の御威勢なんだ。どきなどきな。どいて小さくなっていりゃ文句はねえんだよ