“じゅしゅ”の漢字の書き方と例文
語句割合
濡須100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
の大軍が、三路にわかれ、一道は曹休軍が洞口に進出し、曹真は南郡の境に迫り、曹仁ははや濡須じゅしゅへ向って、雲霞うんかの如く南下しつつあります」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、呂蒙りょもうの意見を容れて、濡須じゅしゅ安徽省あんきしょう巣湖そうこ長江ちょうこうの中間)の水流の口から一帯にかけて、つつみを築いた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呉軍は、新手を加えて、再装備の必要に迫られ、ついに大江を下って、呉の濡須じゅしゅまで引返してしまった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「漢中の守りは、張郃ちょうこう夏侯淵かこうえんの両名で事足りなん。われは南下して、直ちに呉の濡須じゅしゅにいたらん」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
就中なかんずく。——呉にとってもっとも枢要な防禦線は、主都建業に近い濡須じゅしゅの一城であった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「呉が蜀に勝てば、その勢いで、呉が蜀へ雪崩なだれこむだろう。この時こそ、わが兵馬が、呉を取るときだ」と、掌を指すごとく情勢を説き、やがて曹仁に一軍をさずけて濡須じゅしゅへ向わせ
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)