“じゃこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
麝香100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「敏感な麝香じゃこう虫が騒ぎ出した」スルスルと窓まで走ったが、「困ったことだ! 何か起こる! 俺には解る、大事件が起こる!」
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ぷんと、麝香じゃこうかおりのする、金襴きんらんの袋を解いて、長刀なぎなたを、この乳の下へ、平当てにヒヤリと、また芬と、丁子ちょうじの香がしましたのです。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
近寄せてはなりませんぞ、御係りへはわたしから届ける、もう一つ、麝香じゃこうきなされ、無ければ持たせてよこす、毒を消すには至極だから
山椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)