“じはだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地肌83.3%
地膚16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孔雀がおしろいを落して黒い地肌じはだを見せるってわけのものだから、これは、カラスとでも改めたらいいんだ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
胸を刺されているのだろう。五十前後のデブデブ肥った男だった。土色の頭は、地肌じはだが露出して、絹糸のもつれたような毛が、わずかに残っているにすぎなかった。
女妖:01 前篇 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかし、ちょっと分らないほど彼の地膚じはだも黒いのである。宋江はつい吹き出した。すると李逵も白い歯を出して笑った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ランドリュの亡年ぼうねん——ヴェルサイユの聖ピエール監獄の門前でギロチンにかけられたときランドリュは五十五歳で、丸く禿げた頭の地膚じはだしなびた冬瓜とうがんのような色をしていた。
青髯二百八十三人の妻 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)