“じっぴ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
実否84.6%
実費医院15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
己が直ぐ往って実否じっぴを正して来ると支度をするじゃアねえか、私アまさか伊之さんが来ていようとは思わねえけれど、お嬢さんだってまだ若い身そらだ
丹治が怪異にった噂は何時いつの間にか知人の間にひろまった。土佐藩の有志で有名な小南こみなみ五郎右衛門は、某日あるひみちで丹治に会うとその実否じっぴをたしかめようとした。
怪人の眼 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
まえまえから胃腸が悪いと二ツ井戸の実費医院じっぴへ通い通いしていたが、こんどは尿にょうに血がまじって小便するのにたっぷり二十分かかるなど、人にも言えなかった。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
もうせんから柳吉はげてもの料理を食べ過ぎたせいか胃腸が悪くて、二ツ井戸の実費医院じっぴへ通い通いしていたが、こんどは尿に血がまじって、小用の時泣声を立てた。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)