“じしせん”の漢字の書き方と例文
語句割合
地子銭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
散所ノ太夫の出屋敷では、これらの散所民に、保護と制裁と、また公の交渉を代行してやっている代りに、地子銭じしせんを取り、鑑札料を徴している。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてこれからは、租税そぜい地子銭じしせんも軽くする。大いに善政もく。だから市民は安心して、常のとおり家業に励めと、高札こうさつに令しておられるではないか
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてまた光秀の場合とちがっていることは、京都に入ったからといって、すぐ地子銭じしせんの免税を布告したり、五山や公卿くげたちへ献金したりするような媚態びたいのない点だった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
町々には地子銭じしせん免除(減税令)の高札とともに軍令をかかげ、また万一を思い、山城やましろ摂津せっつ方面のうごきに対し、そのおさえには明智家の属城勝龍寺の城へ、重臣の溝尾庄兵衛みぞおしょうべえを入れておくなど
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地子銭じしせん御免除の御礼のため、町民一同に代って参じましたもので——」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)