“しんねつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心熱50.0%
身熱50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
構外の路のなかに立つ例のアカダモの樹かげに行き、その根に腰かけて瞑想すると、自分と云ふ物の心熱しんねつまでが自分の目前にあらはれて來て、生存と云ふ苦悶の闇を照らす樣だ。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
尤も身熱しんねつ烈しく候へば、ほとんど正気無之これなていに相見え、いたいけなる手にて繰返し、繰返し、くうに十字を描き候うては、しきりにはるれやと申す語を、うつつの如く口走り、其都度つど嬉しげに、微笑ほほゑみ居り候。
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)