“しわす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
師走98.9%
十二月1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
師走しわすちかい雪の街は、にぎわっていた。彼はせわしげに街を往き来するひとびとへいちいち軽い会釈をして歩かねばならなかった。
猿面冠者 (新字新仮名) / 太宰治(著)
但東京の屋敷にたのまれて餅を搗く家や、小使取りに餅舂もちつきに東京に出る若者はあっても、村其ものには何処どこ師走しわすせわしさも無い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
気に成りますから、……ずっと十二月しわすまでおくれましたが、墓詣はかまいりの時、茶屋で聞いて、塔婆のぬしの菩提寺がわかりました。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)