“しゅっしょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
出色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし可なり得るところがあった証拠に、中等教員の検定試験を出色しゅっしょくの成績で通過して、忽ち彼方此方あっちこっちから引っ張り凧になった。猪股先生は辞を低うして
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「では機会のあり次第、ぜひ一度は見ておおきなさい。夏山図かざんず浮嵐図ふらんずに比べると、また一段と出色しゅっしょくの作です。おそらくは大癡たいち老人の諸本の中でも、白眉はくびではないかと思いますよ」
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
幽斎ゆうさい細川藤孝といえば、旧室町むろまち出の幕府人では、出色しゅっしょくのひとりである。その歌才はかくれなく、学問識徳兼備の文化人として、その友、明智光秀と並び称されている。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)