“しゅくせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿昔60.0%
夙昔40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六十余州を踏破とうはするの自由は、我らの志を満足せしむる能わざるが故に、我らは五大洲を周遊せんことを願えり、これ我らが宿昔しゅくせきの志願なりき。我らが多年の計策は、一朝にして失敗せり。
船医の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
と本と二葉亭は軍事であれ外交であれ、く何であろうとも東亜の舞台に立って活動したいのが夙昔しゅくせきの志であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
実業側の友人から余り対手にされなかったはこれがためであったが、二葉亭の夙昔しゅくせきの希望からいえば一貫した国際的興味を有する問題であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
二葉亭の対露問題は多年の深い研究とした夙昔しゅくせきの抱負であったし、西伯利シベリアから満洲を放浪し、北京では中心舞台にや乗出していたし、実行家としてこそさしたる手腕を示しもせず
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)