“しゅうらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
収攬87.0%
収纜4.3%
繍鸞4.3%
蒐覧4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北条早雲という男も、なかなかの傑物であったに相違ない、赤手空拳でもって、関八州を横領し、うまく人心を収攬しゅうらんしたのはなかなかの手腕家だ。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こちらの困憊こんぱいとは反対に、刻々に、彼らが政権の基礎をかため、人心を収纜しゅうらんしているという否定し難い事実の圧迫。誰が彼らの失策を祈らなかったものがあろうか。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
父の先妻の張夫人に繍鸞しゅうらんという侍女こしもとがあった。
やはり机の上の蒐覧しゅうらんだけではられないことなので、一日雨に濡れて歩いたこの日の旅も、無駄ではなかったと、私は独り満たされていた。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)