“しゅうしゅうへき”の漢字の書き方と例文
語句割合
蒐集癖100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まあすべてがその調子ちょうしでした。震災しんさい以来いらい身体からだよわためもあったでしょうが蒐集癖しゅうしゅうへき大分だいぶうすらいだようです。
夏目先生と滝田さん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ところで私には妙な蒐集癖しゅうしゅうへきがあって、昔から小遣いをすっかりレコードにほうりこんだんで一万枚以上もたまってしまってそのために倉庫を一つ建てねばならなくなった。
平次放談 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
遺産のあるまゝに生来の蒐集癖しゅうしゅうへきふけつて、まだ壮年をちよつと過ぎたくらゐの年頃を我儘三昧わがままざんまいに暮さうと決めてしまつた。恐るべきエゴイストの墓標のやうな人間であつた。
過去世 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)