“しゃきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
写経	75.0%
蔗境	25.0%

写経

沙車（さしゃ）に、須利耶圭（すりやけい）という人がございました。名門（めいもん）ではございましたそうですが、おちぶれて奥（おく）さまと二人、ご自分は昔（むかし）からの写経（しゃきょう）をなさり、奥さまは機（はた）を織（お）って、しずかにくらしていられました。

雁の童子 (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)

須利耶さまは知らないふりで写経（しゃきょう）を続（つづ）けておいでです。

雁の童子 (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)

蔗境

尊著ヲ得テ一読シトミニ二豎（じゅ）ノ体ニアルヲ忘ル。今渡辺生ニ托シテコレヲ還ス。然レドモ僅（わずか）ニ半部ヲ閲スルノミ。蔗境（しゃきょう）イマダ尽サズ。殊ニ嗛然（きょうぜん）タルヲ覚ユ。更ニ後巻ヲ送致セヨ。至望至望。壬戌ノ春。

下谷叢話 (新字新仮名) ／ 永井荷風(著)