“しあわせもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幸福者41.7%
仕合者25.0%
為合者16.7%
倖者8.3%
幸福児8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「熊野三山の別当職、定遍僧都にお眼にかかろうと、夜をかけて行くわしら二人に、逢ったお前さんは幸福者しあわせものさ」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「幸田という人は仕合者しあわせものだね」と云って、当時の文学者としては相応な酬いを受けていた露伴氏の事を、うらやんで話した事があったが、それほど貧しく暮さなければならない境涯で
北村透谷の短き一生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
世のなかでいちばん不幸者ふしあわせものと彼の思っている母を、どうしたら、いちばんの倖者しあわせものにしてやれるだろうか。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、とにかく彼らは条件なしの幸福児しあわせものということはできないのかもしれなかった。
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)