“さんしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山椒93.8%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まま一献いっこんまいれ。狐坊主、昆布こぶ山椒さんしょで、へたの茶の真似はしまするが、お酌の方は一向いっこうなものじゃが、お一つ。」
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
藤屋という酒屋を探しあてて、表から店口を覗いてみると、小皿の山椒さんしょをつまみながら桝酒を旨そうに引っかけている一人の若い中間風の男があった。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
細君がよくよく見ると膜に小さな穴が開いて、黒い睛がきらきらと光っていたが、その穴は僅かにさんしょの実ぐらいであった。
瞳人語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)