“さらしな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
更科70.8%
更級29.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姨捨山おばすてやまの月(わが心慰めかねつ更科さらしなや姨捨山に照る月を見て)ばかりが澄みのぼって夜がふけるにしたがい煩悶はんもんは加わっていった。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「さて、真砂町一丁目までくると、更科さらしなの前で駕籠をかえし、二階へあがってすずりと筆をかり、名札にちょっと細工をした」
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
名に負う永禄元年と云えば、上杉謙信を相手とし、信州更級さらしな川中島で三回寄せ合った合戦の中、二回目を終えた翌年のことで武田家にとっては栄華の絶頂、士気の盛んな時代であった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「あなたは、更級さらしな日記の少女なのね。もう、何を言っても仕方が無い」
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)