“さっちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
薩長100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時会津あいづを主とする佐幕の諸藩と薩長さっちょう以下勤王諸藩の軋轢あつれきは、女師匠の稽古屋けいこやに若衆の入り込むていを借り、あるひは五月幟ごがつのぼりもとに子供が戦遊いくさあそびをなすていに倣ひて最も痛快辛辣しんらつに諷刺せられき。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かつては敵として戦った薩長さっちょう両藩の人士と握手する位置に立ち、兵器弾薬のたぐいまで援助を惜しまないについては、その意見にも相応な理由はあった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼は戊辰ぼしん前後の国事に尽力したことにかけては薩長さっちょう諸侯に劣らない老公のような人をも自分の子に見て置けというつもりで、当時和助が東京の小学校に在学するよしを老公に告げた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)