“さくりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冊立90.0%
削立10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美女すなわち王を閑処につれ行きてこれを殺し、たちまち呪を以て自身を男に戻し、王冠を戴き、委細を宰牛大臣に告げたので、諸臣この漁師の仮子を冊立さくりつして王とした。
聖武天皇即位六年の後、五位以上、諸司の長官を内裏に集めて、光明皇后冊立さくりつを勅せられたが、他に何人かの意志があつたにしても、最も多く聖武天皇の意志であつたに相違ない。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
この小都會は削立さくりつ千尺の大岩石の上にあり。これを貫ける街道は僅に一車をるべし。こゝ等の家は、おほむね皆平家ひらやに窓を穿うがつことなく、その代りには戸口を大いにしたり。