“さくらそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桜草88.9%
蓮馨花11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
崖の根を固めている一帯の竹藪たけやぶかげから、じめじめした草叢くさむらがあって、晩咲おそざきの桜草さくらそうや、早咲きの金蓮花きんれんかが、小さい流れの岸まで、まだらに咲き続いている。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
わたくしが小学生のころには草花といえばまず桜草さくらそうくらいにとどまって、殆どその他のものを知らなかった。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かの岩間に咲く蓮馨花さくらそうは人に見えざるがゆえに彼女は紅衣こういを以てよそおわざるか、年々歳々人知れずしてこうを砂漠の風に加え、色を無覚の岩石に呈する花何ぞ多きや
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)