“さくしゆ”の漢字の書き方と例文
語句割合
搾取100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アメリカの資本家しほんか搾取さくしゆされるのも、日本にほん資本家しほんか搾取さくしゆされるのもおなじわけだが、日本にほん勞働者らうどうしやとしては、まつたく『おなじわけ』にかない心理しんりのこつてゐる。
私娼達のからだを搾取さくしゆしてゐたが、この地方へ來ると、それとはまた違つた細胞が、遠く廣くかすみ網のやうに掛け張られてゐて、このやうに、次ぎから次ぎと
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
すると、誰かが、莫迦ばか云ふな、トーキーは必然なんだ、しかし、我々の闘つてゐるのは、今まで我々を搾取さくしゆして今になつて我々をわづかの涙金で追つぱらはうとする資本家なんだ、と叫んだ。
日本三文オペラ (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
搾取さくしゆするに相手を選ばない點では、こゝの主人は、T私娼窟の倉田の主人よりはるかに徹底してゐた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
表通りではきれいな商賣をしてゐて、その裏へ𢌞つて私娼屋を經營し、彼女達から卑怯な搾取さくしゆをしてゐる者が非常に多くあることは既に言つた。が、この外にもつと卑怯な搾取者さくしゆしやがあるのだ。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)