“ごちゃくし”の漢字の書き方と例文
語句割合
御嫡子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
命知らずの強者輩つわものばらも、さすがは正成公の御嫡子ごちゃくしよと、泣かぬ擒人とりことてはなかったのです。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「これに連れて参りました侍は、佐々木六角殿の旗下きかでも、かねて勇名の聞えていた日野城のあるじ蒲生賢秀がもうかたひでどの。——また、側にひかえているのは、御嫡子ごちゃくし鶴千代つるちよどのでございます」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「官兵衛どの。昨日、国許くにもとの家臣から参った消息によれば、御嫡子ごちゃくし松寿丸しょうじゅまるどのには、いよいよすこやからしく、また、馴れぬ周囲の者にも、ようやくなついて、息災でおられる由、御安心なさるがよい」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)