“こるい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孤塁80.0%
古塁20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたり一帯を、官員屋敷に取り囲まれてしまった中にはさまって、せめてもこの孤塁こるいだけは守り通そうというように、うるんだ灯のいろの残っている街だった。
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
いまや箱根の孤塁こるいには、譜代ふだいの御一族の全生命が、ただ一つのお救いのみを、ひたすら、お待ちしておりますものを
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は参河みかわくに額田郡ぬかだごおりの郷士であって、永禄六年九月、一向宗徒が乱をおこしたとき、大津半右衛門尉おおつはんえもんじょう乙部八兵衛尉おとべはちべえじょうらと共に一揆の徒にくみし、野羽の古塁こるいって反旗をひるがえした
死処 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)