“こりしょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
凝性100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうお勢を見棄みすてたくないばかりでなく、見棄てはむしろ義理にそむくと思えば、凝性こりしょうの文三ゆえ、もウ余事は思ッていられん、朝夕只この事ばかりに心を苦めて悶苦もだえくるしんでいるから
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
の年に生れて九星四緑きゅうせいしろくに当るものは浮気にて飽きやすきしょうなりといへり。凝性こりしょうの飽性ともいへり。僕はそもそもこの年この星の男なり。さるが故にや半年と長つづきした女はなし。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
素人八卦は当ったのかわれながら不思議なぐらいだが、幽明の境を弁えぬ凝性こりしょうの一念迷執、真偽虚実をよそに、これはありそうなことだと藤吉は思った。帰り着いたのは短夜の引明ひきあけだった。