“ことぶきざ”の漢字の書き方と例文
語句割合
寿座100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕等をのせた円タクはかう云ふ僕等の話のうち寿座ことぶきざの前を通り過ぎた。画看板ゑかんばんを掲げた寿座は余り昔と変らないらしかつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一格下がっていたのが本所ほんじょ寿座ことぶきざで、他の小劇場では浅草公園の吾妻座あずまざだけが新聞劇評家を招待していた。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
貴方、浅草の寿座ことぶきざに掛って居る芝居見た事ある? 其の人は一座の女形おやまなんですって、今夜もう今頃はお娯しみの最中よ、そりゃ仲が良くって、妾達ける位だわ、と野放図も無く喋り立てます。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
このときの喜多八も好かったが、その後にわたしは本所の寿座ことぶきざで彼の蝙蝠安を観たことがある。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
浅草鳥越とりこえの中村座、浅草猿若町さるわかまちの市村座、本郷春木町の春木座、少しく下がって中芝居と認められたのは、本所相生町の寿座ことぶきざ、四谷荒木町の桐座、日本橋蠣殻かきがら町の中島座の三座で
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)