“ことひら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
琴平57.1%
金刀比羅42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つれて旅に出るのは無駄なついえではありませぬかわたしがいたら不自由なおもいはさせませぬからとお伊勢さまだの琴平ことひらさまだのへ三人ぎりで出られるようにもいたしました。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
年来の宿願しゅくがんであった金毘羅こんぴらまいりを思い立って、娘のおげんと下男の儀平をつれて、奥州から四国の琴平ことひらまで遠い旅を続けて、その帰りには江戸見物もして、今や帰国の途中であると話した。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
また南富田みなみとんだ村の金刀比羅ことひら社は、古え熊野の神ここに住みしが、海近くて波の音やかましとて本宮へ行けり。熊野三景の一とて、眺望絶佳の丘上に七町余歩の田畑山林あり。地震海嘯つなみの節大用ある地なり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)