“ことの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小殿37.5%
故殿37.5%
殊無12.5%
琴野12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、人は、「どこの小殿ことのであろ」「何をする武者やら、小冠者こかじゃやら?」
故殿ことの(本多出雲守)のおともをして、大坂陣に加わった合戦の思い出話として、よく他書にもあるように書き伝えられたものらしいのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かねてこの浦賀に於ても雷名轟く処の石井氏の妹御いもとご、願っても是れは出来ん処をおっかさまもお妹御も御得心で誠に有難いことで、大夫も殊無ことのうお喜びでございます、どうか結納の取交とりかわせを致そうとして
結城氏、同夫人、弘一君、志摩子さん、私の外に退役将校の北川きたがわと云う老人、志摩子さんの友達の琴野ことのさんという娘の七人であった。
何者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)