“ことぐさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
言草66.7%
言質33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「月のるより闇がよい」というのは恋に迷った暗がりの心である。「月がよいとの言草ことぐさ」がすなわち恋人にとっては腹の立つ「粋な心」である。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
既にマリアをわがいひなづけの妻といへば、巷説は早くアヌンチヤタの病床に聞え居りて、マリアさへ其口より、さがなき人の言草ことぐさを聞きつるなるべし。
藤吉らもすぐ後を追っかけるという言質ことぐさを取ると、燃えの低くなった提灯の蝋燭を庇いながら、折柄軒を鳴らして渡る朝風のなかを