“こてさし”の漢字の書き方と例文
語句割合
小手指100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「太平記の中にある、元弘三年と正平七年の両度の合戦——新田義貞、義宗、義興などの一族と、足利尊氏あしかがたかうじの大軍とが、しのぎをけずり合うた小手指こてさしはらというのは、この辺りだ」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女影おなかげはらでは、岩松経家と渋川刑部の二大将が自害をとげ、小手指こてさしはらでは、今川範満のりみつが討死するし、かさねて府中における大激戦でも、小山秀朝と一族数百人、かばねを並べての
南朝の御世みよの頃、新田武蔵守むさしのかみ小手指こてさしヶ原の合戦から駈け渡って、足利あしかが方の矢かぜを浴びたのもこの辺りだし——近くは、天正の頃、太田道灌どうかんの一族だの、千葉氏の一党が、幾たびも興り
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)