“こぎて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
漕手83.3%
柁手16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ははアじゃないよ。君もぼんやりしとるじゃないか。いまボートにのって出懸でかけたのは、事務長と六名の漕手こぎてだから、みんなで七名だ。ところが今見ると、いつの間にやら八名になっている」
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
通訳兼漕手こぎてとして、料理人のタロロを連れて行く。七時に礁湖を漕出す。気分未だすぐれず。マリエに着きマターファから大歓迎を受く。但し、ファニイ、ベル、共に余が妻と思われたらしい。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
われは蹣跚まんさんとしてきざはしを下り、舟をびて水のちまたを逍遙せり。二人の柁手こぎては相和して歌ふ。