“こうわか”の漢字の書き方と例文
語句割合
幸若100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、もっと後のことであるが、安土あづち総見寺そうけんじで家康に大饗応をした時も、幸若こうわか梅若うめわかに舞をまわせ、梅若が不出来であったというので、信長から楽屋へ
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
察するところ謡曲や幸若こうわかの舞に見るごとく、義経の物語にも別々の幾篇かがあったのを、ほぼ年月の順序につないでみたというばかりで、つまりは相応な長さの読み本とするための
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
播磨守が手をつと、蓬莱山が二つに割れて、天冠に狩衣かりぎぬをつけ大口おおぐち穿いた踊子が十二、三人あらわれ、「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり」と幸若こうわかを舞った。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)