“げんさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玄瑳50.0%
玄沙50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
辰盛は兄重光の二男輔之ほしを下野から迎え、養子として玄瑳げんさとなえさせ、これに医学を授けた。すなわち抽斎の高祖父である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
為隣は寛保かんぽう元年正月十一日に家を継いで、二月十三日に通称の玄春げんしゅんを二世玄瑳げんさと改め、翌寛保二年七月二日に歿し、跡には登勢が十二歳の未亡人びぼうじんとしてのこされた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
霧収まりて天低う垂れ、銀錫ぎんしやく円盤大の白月、額に当つて空水流るゝこと一万里、截鉄せつてつの如き玄沙げんさ倐忽しゆくこつとして黒玻璃はりと化す。
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)