“げにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下人97.7%
解任2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逃げた下人げにんを捜しに来られたのじゃな。当山では住持のわしに言わずに人は留めぬ。わしが知らぬから、そのものは当山にいぬ。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「何の仔細がありますものか、あれは妾がほんの当座のなぐさみ者、情夫みそかおがわりに眼をかけてやった下人げにんに過ぎませぬわいの」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに国分寺の柵守さくもりから解任げにんされた宮方の一人富士名ノ二郎義綱は、塩冶を説いて、宮方へ引き入れる自信があるとかいって、たしか出雲の簸川城ひかわじょうへ塩冶をたずねて行ったはずである。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、その解任げにん簿を、警固がしらの手へあずけて、甲ノ尾へひきあげた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)